生活場面での教育2

家庭 普通、人間は家族の中に生まれて育つ。家族は、これを養護し、人間につくりあげる最も基礎的で重要な集団である。家族という集団のなかで、生きるための教育の過程が始まる。パーソンズ(T.Parsons)によれば、家族はパーソナリティーを作り出す工場だという。                
◆近隣社会の集団 歩行と会話ができるようになると、家族という小さな集団に止まらなくなる。まわりに自分と同じような年ごろの人間と出会う。この出会いから仲間集団(peer group)の形成が始まる。子どもたちは、互いに求めあい自然に近づき、言葉を交わし友達と遊ぶようになる。仲間集団の形成は、年齢・経験・立場・興味・関心などの共通性に基づいて自然発生的に行われるものである。
◆遊び仲間 3歳くらいになると、一般に遊戯集団といわれる遊びのための交友集団を形成する。この時期の仲間集団は近隣関係の中でつくられ、持続性に乏しく仲間は絶えず入れ替わり、人数も少ない。遊戯集団での経験は、社会的役割の学習、自我の発達、ルールにもとづく自己評価と自己統制・責任感・協調性など、社会生活に欠かせない能力や態度の形成に重要な意味をもっている。
◆学校 少年期は近隣に加えて、学校あるいは学級を媒介として形成され、かなり広い範囲にわたって仲間が求められる。青年期は後期中等教育あるいは高等教育の機関に在籍している時期にあたる。学校と地域社会を舞台として人間関係を機縁として仲間集団が形成される。自立性が一段と強まり交友関係がさらに親密なものとなる。青年は仲間集団に属することによって、心理的安定を得て役割遂行上の態度、技術の学習を深め、連帯感・協調性を磨いていく。仲間集団は、青年にとって成熟した大人になるための学習の場であり、創造の場なのである。学校と人の生涯との深いかかわりを背景に、入学試験・入学式・卒業式といった行事が、個人にとっても社会にとっても大きな意味をもつ。
◆職場 個人的特質は社会化されることによって、芸術家・学者・医師など社会的に意味のある職業を遂行できる人格になる。市民として必要な知識と態度を発達させ、社会的に責任のある行動を成し遂げるようになる。
◆一般社会
 無力な新生児時期の段階から、文化を創造しうる成人段階への発達は、社会学的発達と生物学的発達との相互作用の成果である。子どもは社会的相互作用の過程に組み込まれ、共同生活に参加することによって文化を吸収し、社会のメンバーとして必要な資質を身につけるのである
日本を変える教育
2008年5月14日の最新情報

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