0327 膀胱ガンとつきあうことになりました(1)



 文藝春秋の最近号(4月号・5月号)に立花隆氏の「僕はがんを手術した:主治医との対話 同時進行ドキュメント」の連載が始まりました。立花隆氏は今更私から紹介するまでもなく「田中角栄研究」「日本共産党研究」「宇宙からの帰還」「農協」「脳死」「臨死体験」「サル学の現在」など日本近代史に欠かせない傑作の数々をものにしてこられた日本のトップクラスのジャーナリストです。
 彼は昨年12月に膀胱ガンが見つかって内視鏡による切除手術を受けました。発見してから手術室に入るまでの様子がまことに詳しく記されています。6月号には手術の有様が、そしてその後の経過は毎号あるいは隔月で報告が為されるようです。東大病院という最高の権威あるところで手術を受け、今後は考えられる最高のフォローが期待されます。その経過が記事として読めると言うことは私にとって何とラッキーなことでしょう。

 というのは、佐藤も同じ膀胱ガンで正月明けに同じ手術を受けたばかりだからです。文藝春秋を読むまで膀胱ガンの詳しい姿を知らずに(あるいは知らされずに)おりました。立花さんは5日ほどの入院で済んだようですが私は11日間病院に留め置かれました。残念ながら内視鏡では全部は除ききれなくて幾つかのガンが残ってしまいました。再発の恐れありではなくて現に数は少なくともガン細胞が生きています。

 残りのガンへの対策として錠剤の抗ガン剤が処方されました。正確に述べますと退院2日前に薬局から薬局員の手によって病室に薬が届けられました。薬の名前がはっきり書かれてあり、添えられた説明書には起こり得る65項目の副作用が列挙されていました。余程鈍い人でない限り抗ガン剤であることが一目でわかります。

 念のため私は早速外出許可を貰って東京駅前の書店に行きました。求めたのは「新・抗がん剤の副作用がわかる本」「データで見る抗がん剤のやめ方 始め方」「ガンが逃げ出す生き方」の三冊です。前の二冊は「患者よ、ガンと闘うな」で有名な慶応病院放射線科の近藤誠先生が書かれたもの、三冊目は免疫療法の安保徹先生と断食療法の石原結実先生の共著です。



 ベッドの上でこの三冊を読んだ私は貰ったばかりの薬は「飲まない」と決めました。これを飲んでも「いずれ一ヶ月ほど入院して貰うことになるだろう」との主治医の一言が私をして「この後は自分で治す」と決心させたのです。
 今の日本にとってはガンは国民病と言うべく毎年30万の人が死んでいます。私が「ガンに捕まりました」と公表した途端に「実は私も」と名乗り出られた知人の数が多いのに驚いています。3人に一人がガンという数字は決して誇張でもはないと言うことが実感させられるのです。そうした人たちが皆再発と転移を恐れて毎日薄氷を踏むような気持ちで戦々恐々として生きているのをなんとかしなくてはならないと思うようになりました。

 私は退院以来今日まで求めた参考書の数が44冊、それ以前から持っていたものを加えて大変多くのことを学びました。そして、たとえガン細胞があったにせよ高い確率でコントロールできることを知りました。
 ガンに限らず難病と言われるものには共通のパターンがあるようで対処の仕方も似ています。してみると「難聴」にも同じことが言えるのではないでしょうか。立花さんに並行して私なりの闘病記を書き連ねる内にある程度の手がかりが得られそうな気がしています。難聴がメインであるこのHPにガンのことを書くのも決して筋違いではないと心に決めて今日から書き始めることにしました。(2008年4月20日記)


 

 

直線上に配置
 
聴力改善への道 に戻る

 補聴機器勉強会 ホームに戻る

補聴機器勉強会オリジナル製品をカインド福祉ネットで販売中です。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *